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俺と底辺高校の3年間 Part2

 

自由を知る楽しい高校生活。

 

 

前回↓

 

俺と底辺高校の3年間
俺の高校時代。

 

 

待ちに待った入学式の日がやってくる。そして俺はそんな初日から恐れおののいていた。

 

視界に入るのは俺と同じ新入生のはず、しかしそれらは見渡す限り完全に俺とは住む世界の違う厳ついヤツラで溢れているのである。そこは俺が歩んできた温い人生とは明らかに違う、殺伐とした世の中を渡り歩いてきた生物が支配する世界であった。

 

ちびまる子ちゃんのキャラクターがいきなり闇金ウシジマくんの世界に放り込まれた感じである。俺はこれからのここでの自分の高校生活をリアルに空想し、恐怖感を感じながら引率の担任のもと体育館へ入り入学式を終えた。

 

底辺高校での入学初日というのは普通の学校とはその意味が全く異なる。

 

それは我が子の成長を目の当たりにした親が感涙の涙を流す日でも、ましてや新入生がこれまでの生活を改め心機一転キチンとした生活を送り立派な人間になろうと誓う日でもない。

 

この世界における入学初日とは血気盛んな連中達がこれまでの自分の地位を維持するため、そしてこれからの地位をかけるため、他の生徒や先輩達との覇権をかけた争いを繰り広げる1年の内で最も殺伐とした血で血を洗う災厄の日になるのである。それがここでのシキタリというやつなのだ。

 

そしてその争いは入学1日目より急激に幕を開ける事になる。

 

仲間と共にバットを持ちバイクで登校してきた俺と同じ新入生。思いきり人工芝のグラウンドの上でバイクを巧みに操り自分の魅力を他の生徒へとアピールしてみせる。そんな彼はそのまま校内までバイクで侵入し、3年生が存在する1F内を巡回し威圧。初日からいきなり停学をくらう。

 

授業が始まってからは教師の自動車の給油口へ石やらなんやらを詰め込み破壊する事件が多発。シンプルに石を投げてフロントガラスをブッ壊したりするヤツもいた。

 

その他にも校内の自販機を壊して金を盗んだり、喧嘩のもつれで上級生をバイクでひいたり、学食のレジから金をパクったり食券のタグを大量に盗み、それを使って毎日タダ飯食ってるヤツもいて、暴力を操るヤツから巧みな知を司るヤツまで色んなタイプの悪党がここには存在した。

 

そんなこんなで入学初日から3ヶ月経過後、俺のクラスからは7人の生徒がいなくなった。1年生は全部で7クラスあったが中には十数名退学者が出たクラスも存在し、年の終わりにはクラスの生徒数がほとんど半分になっているクラスもあった。

 

そんな感じで俺の高校生活がスタートしたのだがその中で我が目を疑った極めつけの事件は「女教師レイプ未遂事件」である。それを行ったヤツは俺のクラスでしかも事件が起こったのは授業中であった。

 

名前そのまんまの事件なので詳細は省くが、その光景を見て俺は「世の中はなんて自由なんだ」と心の底からそう思った。この一件だけではない。この高校に来てからというもの起こる事件の一つ一つが今までの自分の人生の延長上では絶対に起こりえなかったであろう内容のものばかりであり、そのどれもが中々どうしてちょっとしたイベントの様で結構おもしろい。ここでの暮らしは1日1日がこれまでの自分の人生の固定化した価値観や観念を良い意味で粉々にブチ壊してくる素晴らしい体験であり、正に晴天の霹靂であった。

 

そんな俺はいつしかここでの生活を、そして俺の想像を軽く二段階は超えてくるこれらの事件を切望するようになってくる。高校生となり、初めて学校という組織が面白いと感じたのである。

 

 

続く。

 

日記
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