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私は金正日になりたい

 

私は金正日になりたい。

 

俺が小学生のころテレビのニュースではやたらと北朝鮮についての報道がなされていた。

 

基本的にこの時期はテレビはつけっぱにするものだったので自然とそれに対する情報が自分の中へ入っくる様になる。

 

その際の俺が注目していたのはやはりあの金正日。

 

何故ならそれは当時ヤツが送っていた生活は俺の理想をまんま具現化した様な完璧な環境、それを現実に獲得しているヤツが目の前に現れたのだから見ずにはおれないであろう。

 

しかもそれを実現しているヤツは特に何の努力もしがらみとも無縁そうなデブでハゲでブサイクなオッサンときたもんだ。

 

そんな有り体のままのオッサンに対し軍隊は総出でキビキビとしたかしこまったパレードを行い、国民はみな明るくニコやかな笑顔を振りまく、ムカつく奴は権力を使って片っ端からブチ殺せるであろうし、「喜び組」とかいう自分好みの美女軍団をアレンジしたりもしているらしい。

 

毎日うまいものを食って飲んで騒いで、酒池肉林のドンチャン騒ぎの限りを尽くす様な贅沢な暮らしを送っているのだろうと幼き俺は空想し「なんてうらやましいんだ」と思ったものである。

 

それ以降俺の人生の最終目標地点というのは「出来るだけ若くしてあの日見た金正日の様なポジションを築きあげること」になる。

 

以降は学年が変わったりすると書くことになる自己紹介カードの「将来の夢」の欄には必ず「金正日」という三文字を書き記した。その事が親にバレてブン殴られたりもしたが俺は自分の夢を曲げるつもりはサラサラなかった。

 

昨今の小学生のなりたい職業ランキングの1位はYouTuberらしい、そしてそんな彼等が少し大人になれば次は公務員へとそのランキングは時と共に遷移してゆく。

 

しかし俺の成りたい職業ランキングは今も昔もこれからもずっと未来永劫不動のまま変わること断じてない。

 

「金正日」この3文字が俺の全てである。

 

日記
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